資格試験は、必ずしも予備校に通わなくてもとることができます。
独学の鉄則9カ条
①細切れ時間を使うこと
社会人であれば、試験勉強にあてる時間は限られています。そこで、朝早く起きて勉強時間を確保すると同時に、電車に乗っている時間。休み時間。車に乗っている時間。ちょっとした待ち時間を利用しました。常に参考書や問題集を持ち歩きましょう。
②一冊の基本参考書を信頼すること
予備校のテキストも市販のテキストも結局は、過去に出題された範囲を解説しているにすぎません。したがって、一冊の定評のあるテキストをおさえてしまうこと。それが第一歩です。この一冊のテキストをおさえるまでは、毎日、1時間でも2時間でも、勉強時間をつくることです。あとは、①のこまぎれ時間の有効活用だけでも、十分OKです。ただ、最初から、全てを暗記するのではなく、大雑把な形で全体をおさえてしまい、細かいことは後回しにすることです。社会保険労務士の試験では、細かい数字や同じような意味の言葉が頻繁にでてきますので、これを全部おさえながら進んでいくと、嫌になります。
③できるだけ多くの過去問を制覇する。過去問から知識を補充すること
②にも関連しますが、試験対策をする場合に、自分が受験する試験の出題箇所を完全に見通すことなど不可能です。結局は過去に出題された範囲と法改正をおさえることしかできません。社会保険労務士の試験は過去数十回おこなわれ、ほぼ、問われるべき範囲は出尽くしているといってもいいと思います。試験作成者も結局のところは、過去に出題された範囲を焼きなおしたり、切り口を変えて出題しないと、どうしようもないわけです。ですので、過去問をおさえておくことは当然であると同時に、過去問で基本書では間に合わない知識を補充していくことです。
④法改正をおさえること
③にも関連しますが、過去問については、どの受験生も、ある程度はおさえてきますが、社会保険労務士試験で出題される法律は改正が多く、毎年、なんらかの改正があるといってもよいと思います。そこの部分は出題者としては絶好のネタになるわけですから、受験生としてもおさえておく必要があります。この法改正の部分については「予備校」をお勧めします。近くに予備校がない場合は「社労士V」などの受験雑誌で法改正情報をまとめて出してくれますので、そういったものを利用します。
⑤択一式は全ての肢の正誤を見極めること
本試験では、択一式で不明な問題が出た場合には、勘で選ぶしかないですが、普段の勉強では、正解の肢を選ぶことは、それほど重要なことではなく、むしろ、その理由がわかることのほうが大事です。一肢ずつ検討し、どこが間違っているのかということを意識しながら正解を見極めます。結果として知識の確認整理にもなり、それを繰り返すことで知識が定着していきます。
⑥選択式は問題集を完全におさえてしまう
選択式については、どこがでるかわかりません。したがって、周りの受験生が押さえているだろうと思われる部分。つまり、選択式問題集だけは、完全におさえるような勉強をしました。仮に、まったく未知の問題がでた時には、周りの受験生もわからないわけですから、選択式の基準が3点から2点に下がる可能性も大です。ただ、選択式は1科目でも1点もしくは0点では、ほぼ不合格は決まりとなってしまいます。結局、最後は運頼みですが、日ごろから厚生労働行政等に関心をもち、社会保険制度の根本的な仕組みや意義といったことまで知っておく必要はあると思います。つまり、基本参考書だけでなく、大学の先生が書いているような本も普段から読むようにはしていましたが、対策としては問題集を一冊完全に押さえることが最低限でかつ効率的といえると思います。
⑦予備校はニーズに応じて使う
基本的に独学ですが、予備校を使うメリットはあります。それは「模擬試験」と「単発講座」だと思います。模擬試験を受けるメリットはいうまでもないですが、社会保険労務士試験は「全ての科目を満遍なく」押さえないと合格できませんが、人間ですから不得意な科目もあります。特に労働保険徴収法などの実務的な法律や労働安全衛生法などの膨大かつイメージがわきにくい法律では、実務未経験者には不利です。したがって、こういう科目では予備校を利用しました。
⑧いくらやっても「わからない箇所はある」ということを認識すること
いくら勉強しても、わからない箇所はでてきます。時には「捨てること」も大事です。例えば、労働保険徴収法のメリット制は複雑ですが、出題されたとしても、1問程度でしょう。仮にそれを捨てたとしても、他の問題が正解であればいいわけですし、また、どれほどやっても、勉強しなかった箇所もでてきます。結局は合格最低ラインを上回れば合格するわけですから、どうしてもわからない箇所は捨てて、他の箇所は完璧にしておく。とか、本試験においても、勉強しなかった部分は、あっさり捨てて、他の問題に力を注ぐことも必要です。
⑨最後まであきらめないこと
何よりも最後まであきらめず取り組むことです。途中で止めたら、そこで終わりです。また、本試験会場では予備校などが出題予想問題を配っています。そういったものにも目を通しておくなど、「試験開始」までは「試験勉強をやるのだ」という意識でやることが大事だと思います。現実に、会場で配っていた出題予想から同じような問題が出たこともあります。そして、「必ず合格する。これで合格できなければやめる」くらいの意志をもってやることです。
